「きょうの読みどころ」１０月８日朝刊　編集編成局次長　花谷寿人

　ノーベル物理学賞を日本人３人が受賞し、久しぶりに明るいニュースとなりました。本人や関係者の言葉から。

【その１】
　名城大終身教授の赤崎勇さん（８５）は若い頃からの研究の苦労が報われました。「はやりを気にせず、自分のやりたいことをするのが一番。好きなことなら結果が出なくても続けることができる」。社会面で。

【その２】
　四国の国立大学を出て徳島県の企業に就職し、研究活動を続けたカリフォルニア大教授の中村修二さん（６０）。「（米国に来るまで）四国から出たことのない人間ですから。徳島の田舎の普通のサラリーマンでも、がんばればこういうチャンスがあることを若い人に分かってもらえるんじゃないか」。社会面から。

【その３】
　名古屋大教授の天野浩さん（５４）はちょうどフランス出張に行く途中で、本人のコメントは取れませんでした。弟の孝さん（４９）の言葉。「数学や物理の勉強の時は集中力がすごく、兄の部屋はずっと電気がついていると近所で評判だった」。やはり努力なくしては、です。社会面で。